pucchi@tumblr

好きな街:東京(特に調布)
My Favorite Town: Tokyo (especially Chofu)
好きなチーム:FC東京
My Favorite Team: FC TOKYO

Sep 15

湘南・反町康治監督から贈られた言葉が、高崎寛之のすべてを物語っていると言えるだろう。「日本人にはいない三拍子が揃っている選手」。最大の賛辞である。

 敵将にそれだけ言わせるほどの凄みを高崎は見せている。188cmの身長を生かした高さと強靭なフィジカルを誇るストライカー。しかし、それだけでは他の大型ストライカーとさほど変わらない。高崎が一線を画しているのは、さらに速さがあることだ。「昔はスピードタイプの選手だったんです」と振り返るように、小学生の頃は大柄ではなく、スピードで切り裂くタイプの選手だったという。高校時代に身長が急激に伸びたことで空中戦でも強さを見せるようになり、速さに高さが加わったことで今のプレースタイルが確立することとなったのだ。万能型ストライカーだからこそ、相手DFに脅威を与えることができているのである。

 ただ、開幕から凄みを見せていたわけではない。ポストプレーヤーとして、DF裏への抜け出しを得意とする荒田智之のサポートをするのが彼の役割であった。しかし、5月2日第12節鳥栖戦で荒田が骨折して長期離脱を余儀なくされると、エースの座が高崎に回ってくることとなった。そこからチームは「高崎中心」へと変わっていった。 前線で圧倒的な強さを見せる彼に対してシンプルにボールを入れる機会が増え、そこで高崎が競り合いで勝てることで攻撃の威力が増すこととなった。ゴール前においてもこれまで荒田を狙うパスが多かったが、高崎へラストパスが送られることとなり、ゴールを量産。第12節までわずか2得点だった高崎だが、それ以降15点を挙げているように得点感覚も研ぎ澄まされていった。

 高崎が確固たる地位を獲得した中、7月29日第29節愛媛戦で荒田が復帰。2人のエースが並び立つことで水戸は驚異的な攻撃力を誇るようになり、さらに高崎の力が発揮されるようになった。8月だけで6得点を挙げる活躍。第35節C大阪戦では首位のチームを沈める値千金の決勝ゴールを決め、第36節岡山戦ではハットトリックを達成し、チームを勝利に導いた。高崎なくして今の水戸の好調は語れない。

 日々進化を遂げるストライカー。今後、J1だけでなく、日本代表入りの可能性も十分考えられる。これから、どれだけ凄みを増すことか。彼のプレーを見るだけでも水戸の試合を見る価値はある。

J’s GOAL | 月間MIP