Sep
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勝てなかったのか、負けなかったのか。痛み分けの結論は見方によって意見が分かれるだろう。たとえばボール支配率。スコアレスの計94分間、あのG大阪を55%対45%で上回った。一方でシュート数は8本対15本と大きく下回った。後半は攻め立てられ、時間の経過とともにうっすらと黒雲が広がった。だが、最後はフラフラ、ヨロヨロしながら勝ち点1の丸太橋を渡り切った。
試合後、問われる前に、梶山は苦笑いしていた。「後半は体力が落ちて、パスコースがなくなった。前半に点が取れれば良かったけど…今は我慢。メンバーも替わって、我慢ですね」。負けていれば、黒星が先行し、重苦しさが充満していたのは間違いない。ただ、タイトロープを渡っていても、「命綱」がチームを支えている。「やるしかないでしょ。開き直りじゃないけど続けていくしかない」
春先、サッカーの難しさをとことん知った。知っている方が絶対に強い。どん底の時に払い続けた授業料が6、7月に鮮やかに生きて返ってきた。そして、見事に融合した11人がいた。そこからの暗転に「なぜ」は付きまとうが、マイナスの循環はあえて言葉にはしたくない。
やはりと言うべきか、当然と言うべきか、問題点が集約される「得点」という病巣にメスを入れようとしたのは石川直宏だった。明日へのシグナルを誰よりも感じている。絶好機を逸した男はどこか爽快(そうかい)だった。「僕自身は(得点を)決めるだけ。はっきりしている」。次こそは−。ドロー劇の財産は、そんな未来への思考だろう。 (松岡祐司)
中日スポーツ:ナオ「得点決めるだけ」 ドロー劇の財産は未来への思考:365日FC東京(CHUNICHI Web)